2000年06月04日

タイガーマスク/梶原一騎/辻なおき

昭和44('69)年10月に休刊した月刊誌「ぼくら」に代わって新たに創刊された「週刊ぼくらマガジン」の、最初の看板マンガ。梶原一騎マンガの代表的傑作のひとつ。

「ぼくら」最終話で、赤き死の仮面(ザ・レッド・デスマスク)を、苦闘の末、捨てたはずの反則攻撃で倒してしまったタイガーマスク。日本プロレス界から姿を消したタイガーは、パリの暗黒地下プロレスのリングに立っていた。正しい技のプロレスを求め、ウルトラタイガードロップに続く第2の必殺技を身につけるため、命がけの地獄のファイトに身を投じたのだった。

「ぼくらマガジン」での掲載は、覆面世界チャンピオンのタイガーマスクの、プロレス人生最大の敵、ミラクル3との闘いあたりまでだった(以後、ぼくらマガジン休刊 〜 少年マガジンへ)。
" ミラクル3 " とは、「技」「怪力」「反則」の " 3つのミラクル " を、すべて備えた、最強のレスラーの称号。タイガーマスクの必殺技 " フジヤマ・タイガー・ブリーカー " を破ってのけ、一度はタイガーを敗北に追い込んだ。


ぼくらマガジン創刊とほぼ同時期に、テレビマンガ版「タイガーマスク」も放映開始されていたのだけれど、ちょうどこの頃に、ストーリーの進行でマンガ版を追い抜いてしまっていた。テレビ版でのミラクル3の正体は、最強・最凶の大悪役、虎の穴最後の大ボスである、タイガー・ザ・グレートだった。最終話の、3週続いたタイガーとグレートの死闘を、テレビ画面に釘づけ(ホントに)になって観ていたなあ。

タイガーの体にすっぽりとマントをかぶせて視界を奪う反則攻撃で、ヘッドロックの態勢でガンガンとタイガーの頭を殴りつけるグレート。パンチを打つごとに、マントの内側から滲み出す、タイガーの血の染みがじわじわと広がっていく。タイガーは死んじゃうんだろうか? ・・と、怖くて、半泣きなくらいに胸を締めつけられたよ。・・で、ここで上手い具合にCMに入ってじりじりさせられた(笑)。

ラストは、グレートの反則攻撃で、ついに大観衆の面前で虎のマスクを引き剥がされてしまったタイガー。正体の伊達直人の姿のまま、最後の巨悪を倒すため、たとえちびっこハウスの子供らから悪役のそしりを受けることになろうとも、闘うことを決意。凄絶な死闘の末、グレートを絶命させる、・・マンガ版よりかなり早い最終回を終えた。

名作の名にふさわしい、本当にすばらしいエンディングでだった。思い出してこんなことを書いていたら、感動が甦ってきたな。


で、ミラクル3なのだが、マンガの方ではどうだったのかというと、" 3つのミラクル " を備えているどころか、実は3人いて、それぞれが「技」「怪力」「反則」のパートを別々に受け持っており、2人はリング下に隠れていて、入れ替わって3人替わりばんこにタイガーと闘っていました、・・という、子供心にも目の前が真っ白になってしまう程のヘボいオチがついていて(笑)。

いや、・・今ではその2つの思い出のあまりの落差が妙にツボだったりするので、ミラクル3はこのサイトのタイトルに使わせていただくほどの、私の中では非常に格の高いエピソードなわけですが、・・梶原一騎先生、リスペクトです(笑)。


「タイガーマスク」は、この後、ぼくらマガジン休刊 〜 少年マガジンに場所を移して、なおも妙にだらだらと連載が続いた。最後は唐突に、類を見ないくらいにあんまりな、悲しい結末を迎えるのだけれど、ここでは伏せておこう・・。

タイガーマスク/梶原一騎/辻なおき 昭43('68)〜 ぼくら
昭44('69)〜 ぼくらマガジン
昭46('71)〜 少年マガジン
posted by bonso at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「ぼくらマガジン」
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