2003年07月09日

運命論/菅原かずまさ

(お尋ねマンガ解決済ファイル)

[57] 幻のシュール短編マンガ『運命』

これはもう自信を持って誰も知らないだろうと思えるのですが(笑)

掲載されたのは70年前後(おそらく60年代終わり頃)の少年マガジン。
8ページくらいのごく短編の読み切り作品で、タイトルが『運命』だっ
たのはほぼ確かだと思いますが、作者名はまったく憶えていません。
水木しげるかつげ義春系統のタッチで、背景はほとんどベタ一色でした。

内容はというと、少年が得体の知れない数体の化け物に追われているところに、
魔人?が現れ「戦え。君は助かる。それが君の運命なのだから」と告げます。
魔人の言葉を信じた少年は、逃げるのをやめて化け物たちと戦い始めますが、
しかしあえなく殺されてしまいます。魂となってふわふわ浮かんでいく少年は、
魔人に「嘘つき。死んじゃったじゃないか」
魔人「まぁたまには間違うこともあらぁな」
少年「所詮人の運命なんて誰にもわかるはずないんだ」
魔人「ごもっとも」

…これでおしまい。幼少の私は「な、なんじゃこりゃ!?」と思いましたが、
なぜか鮮明に記憶に焼き付いているのです。
今思えば掲載誌はガロあたりの方がふさわしかったような作品でしたが、
この頃のマガジンは何でもありでしたねぇ。

こさむ 2001/07/18 06:28:44

[58] Re[1] 幻のシュール短編マンガ『運命』

・・はい、知りませんでした。ギブアップです(笑)。

諦念エンディングに、水木しげるふうな脱力感を感じますね。影響は受けているだろうと思われる、名の売れていないマンガ家さんの作なのでしょうか・・。

また迷宮入りしそうな作品がひとつ・・(笑)。

bonso 2001/07/20 00:21:36


[59] Re[2] 幻のシュール短編マンガ『運命』

私も内容に全く覚えがありませんが、ヤフーオークションに43年12月8日号の増刊少年マガジンが出品されていて、つげさんの作品「運命」16ページが掲載されているようなので参考まで。↓http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/38952169?u=nikaino_mangaya

kkrryy 2001/07/21 01:45:20


[61] Re[3] 幻のシュール短編マンガ『運命』

つげ義春の「運命」、あまり聞き覚えがないのでたぶん「沼」や「チーコさん」以前の初期作品だろうと思ったら、そうでした。

「復刻版ガロ増刊号 つげ義春特集」を見てみたら、載っていました。内容は時代劇短編で、どうやらお尋ねの作品とは別物でした。残念。これも続報を気長に待つことにしましょう。

bonso 2001/07/24 00:44:15


[104] Re[1] 幻のシュール短編マンガ『運命』

こんにちは、こさむ様

》掲載されたのは70年前後(おそらく60年代終わり頃)の少年マガジン。

 その年代でタイトルが「運命」らしいという作品と言うと、
 1969年5月25日号 「運命論」 作・菅原かずまさ
 1970年6月28日号 「運命」  作・真崎守
 がひっかかります。

 で、「運命論」の方は、「講談社新人漫画賞」を取っている以外の情報が検索できませんでした。

 「運命」の方は、

【週刊少年マガジン】連載「異色作家サキ・短編傑作シリーズ」

真崎・守/運命(サキ『運命』原作)(1970.06.28 第27号)
松本零士/妄想鬼(サキ『スレドニ・ヴァシュタール』原作)(1970.06.28 第27号)
上村一夫/灰色の森(サキ 原作)(1970.07.05 第28号)
辰巳ヨシヒロ/人猫(サキ『トバモリー』原作)(1970.07.05 第28号)
川本コオ/古井戸におちた悪魔ちゃん(サキ『物置小屋』原作)(1970.07.12 第29号)
池内誠一/おせっかい(サキ『おせっかい』原作)(1970.07.19 第30号)
石原春彦/ひとでなし(サキ 原作)(1970.07.26 第31号)

 このシリーズとして企画され、

『妄想鬼 サキ短編傑作集』1979.06(奇想天外社:奇想天外コミックス)
松本零士「妄想鬼」
真崎守「運命」
辰巳ヨシヒロ「人猫」
上村一夫「灰色の森」
川本コオ「古井戸におちた悪魔ちゃん」
いけうち誠一「おせっかい」
石原はるひこ「ひとでなし」

 に収録され、

「錆びついた命」三崎書房
第一章・錆ついた命
眼の中を夜がさまよう
切り裂く!
ドラキュラの子守唄
第二章・運命
第三章・ひびく生命(いのち)
まつり唄絶唱
薄氷抄
あばよ!

 という単行本にも収録されているようです。

 サキの書いた「運命」が、こさむさんの記憶にある話と合致するかどうかを確認しようとしましたが、ちくま文庫の『ザ・ベスト・オブ・サキ 1』『ザ・ベスト・オブ・サキ 2』には、そのものズバリの「運命」というタイトルの作品はありません。

 もうちっと調べてみます。

ちゅるふ 2002/07/04 20:25:17


[105] Re[2] 幻のシュール短編マンガ『運命』

 とある資料では、真崎守版「運命」は34ページあると言う事なので、別物の可能性が高くなってまいりました(^^;)。

ちゅるふ 2002/07/05 22:39:01


[106] Re[3] 幻のシュール短編マンガ『運命』

ちゅるふさん、凄く丁寧な調査どうもありがとうございました!

今回は残念ながら違うかも、ということですが、それにしてもこのサキの傑作シリーズにラインナップされた作家陣。なんて刺激的な名前ばかりじゃありませんか。

真崎守、上村一夫なんて昭和40年代のイメージばりばりですし、松本零士にしても、まだアニメ全盛時代以前の頃ですものね。先日話題に上がったいけうち誠一までいますし・・!

奇想天外コミックスですか、読んでみたいですねえ。

bonso 2002/07/06 00:19:33


[107] Re[4] 幻のシュール短編マンガ『運命』

 東京に行ったついでに、新宿にある「現代マンガ図書館」で真崎守版「運命」の確認をとってみました。

 真崎守版「運命」は、こさむ様の書き込まれていた「運命」とは、まったく別物であると思われます。

 真崎守版「運命」のあらすじは…

 何らかの犯罪を犯し逃亡中の男が、海辺の村にやってきます。
 たまたま雨宿りをした家で、その家から4年前に出奔した「ぼっちゃん」と間違われ、渡りに船と男は逗留を決め込みます。
 ちなみに、男と「ぼっちゃん」の容貌は瓜二つです。
 そして、男が村中を歩いていると「ぼっちゃん」に対する村人の目が異様に冷たく、なおかつ、逗留先の家にいると言う「ぼっちゃん」のおばさんも会ってくれようとはしません。(「ぼっちゃん」は4年前に何かの事件に関わったようですが、作中ではどんな事件かははっきりとは描写されません。)
 そんな中、4年前の「ぼっちゃん」の出奔原因となった「ぼっちゃん」に対する「集団リンチ(?)」が再度行われようとしていると言う情報がもたらされ、男は逃走を試みますが、結局逃げ切れず「ぼっちゃん」として撃ち殺されます。

 というところでしょうか。

 魔人の登場する「運命」や、いずこに?

ちゅるふ 2002/07/07 22:07:49


[108] Re[5] 幻のシュール短編マンガ『運命』

おぉっ、また詳細な解説、どうもありがとうございます。嬉しいですねえ、生粋のマンガマニアとしては。

で初めて知りましたが、「現代マンガ図書館」というものが新宿にあるのですか?
私は現在故郷を離れ、しばらく関東に来ていますので、これは1度は訪ねてみなければですね。楽しみ、楽しみ。

ところで奇想天外コミックスといえば、昨日伊勢崎町のマンガ喫茶でなんと「ウルフガイ」発見、一気読みしましたよ!

全然違うハナシになってますが(笑)、「運命」や、いずこに?

bonso 2002/07/09 00:39:23


[109] Re[6] 現代マンガ図書館について

 こんにちは、bonso様

》 で初めて知りましたが、「現代マンガ図書館」というものが新宿にあるのですか?
》 私は現在故郷を離れ、しばらく関東に来ていますので、これは1度は訪ねてみなければですね。

 現代マンガ図書館については、下記のURLに直接行ってもらった方が、私がアレコレ書くよりもよっぽど早いと思います。

 http://www.naiki-collection.com/

 確かに、関東にいるマンガマニアなら、一度は詣でておくべき場所でしょう。

 ではでは

ちゅるふ 2002/07/09 18:59:47


[110] Re[7] 現代マンガ図書館について

紹介リンクありがとうございます。
来週、何度か渋谷に足を運ぶ機会がありますので、ぜひ攻めてみます。楽しみー。

bonso 2002/07/10 23:46:38


[111] Re[8] 現代マンガ図書館について

おっと、渋谷でなく新宿でした。イカン方向音痴癖がこんなとこでも(笑)。

bonso 2002/07/10 23:52:25


[112] 陳謝&感謝

しばらくこちらを覗いていなかったので、今頃になって
レス付いてたのに気付いてしまいました。ごめんなさい。
ちゅるふさん、本当にわざわざありがとうございました。

『異色作家サキ・短編傑作シリーズ』は憶えていますよ。
そのシュールなストーリーに惹かれて、
何年後かに新潮文庫の『サキ短編集』も読んでみました。
そちらの「運命」はストーリーを読んでも実はもひとつ
ピンと来なかったのですが、執筆陣に真崎守先生がいた
ことだけは記憶にありました。

その中では池内誠一「おせっかい」をよく憶えています。
普段からいがみ合ってた猟師と木こりの2人が山の中で
遭遇し、争いを始めたところ落雷によって倒れた大木の
下敷きとなり2人とも身動きとれなくなる。その状態で
会話を続けているうちに、今までいがみ合ってきたこと
が愚かなことに思え、互いに和解の心が芽生え始めて…
が、しかしそこに…ってなお話でした。

当時は、シュール過ぎて妙に印象には残るものの作者の
意図するところには理解が及びませんでしたが、今なら
もう少し深く読めるかも。新潮文庫版まだあるかなぁ…。

>1969年5月25日号 「運命論」 作・菅原かずまさ
ってのも気になりますね。

こさむ 2002/07/17 03:27:01


[113] Re[1] 陳謝&感謝

こっちの流れは時が止まったようにとて〜もゆるやかですからね。何か情報をいただいたら、掲示板でなるべくお知らせしましょうか。

では、気長〜に続報を待ちましょう、・・ウン年計画とかで(笑)。

bonso 2002/07/18 08:59:27


[153] Re「運命論」です

菅原かずまさ氏の運命論で間違いありません。ようやく切り抜きをみつけました。昭和44年の22号に掲載されています。
携帯のカメラなのでちょっとだけですが、画像を貼っておきます。

unmeiron.jpg

とん楽 2003/06/25 12:23:36


[154] うわぁぁぁ!これだぁぁぁぁ!!

これですこれですこの絵で間違いありません!
とん楽さんほんとにありがとうございました。
「論」が付きましたか。
『かんごく島』はともかく、こちらは絶対無理だろうと思い
つつ挙げてみたのですが、まさか判明する日が来ようとは。

それにしても「菅原かずまさ」で検索かけても1件もHIT
しませんが、どのようにしてこの切り抜きを…?
『マスカーブルー』の画像といい、とん楽さんていったい何
者なんでしょ?(笑)

こさむ 2003/06/25 15:56:36


[155] Re[1] うわぁーーっっ!! 解決したーっ(笑)

とん楽さん、本当にどうもありがとうございます!
こさむさん、おめでとうです!

ギリギリ2年弱かけての、ついに解決。なんか笑みがこぼれてとまりません(笑)。
私みたいな古〜くからのマンガファンの集えるサイトを探して、見つからなかったので4年前に自分で作ったのですが、こんなプチハッピー(笑)がたまにあるととても嬉しいですねえ。

どうぞこれからもおつき合い宜しくお願いします。

bonso 2003/06/25 21:53:57


[166] Re[1] Re「運命論」です

 はじめまして、とん楽師匠。

 いつの間にやら、私自身忘却の淵に沈ませてしまっていた
「運命論」を、ついに発見していただけたとは!

 まことにありがとうございます。

 ではでは。

ちゅるふ 2003/07/08 20:14:33


[167] Re[2] Re「運命論」です

以前にちゅるふさんに情報を頂いてから(その節はありがとうございます)、もう1年もたってしまったんですねえ。なんてのんびりとしたコーナーなんだ(笑)。

でも解決できて何よりでした。また何かの時は、ぜひどうぞご教示をば!

bonso 2003/07/09 20:24:28


運命論/菅原かずまさ 昭44〜
posted by bonso at 00:00 | Comment(1) | 「少年マガジン」
この記事へのコメント
はじめまして!
大変興味深い漫画です。運命。今日は運命を感じる1日になりました。ありがとうございました(^-^)
Posted by かぼちゃアップル at 2011年12月21日 18:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。


sevenan4241.jpg daikaiju8956bf.jpg g1gamera3940.jpg godzilla6294b.jpg
yanagiya9386f.jpg kaibutukun6015.jpg kikaider6049.jpg daimajin5404.jpg mokume8691f.jpg