2005年07月07日

宇宙戦争

H.G.ウェルズの「宇宙戦争」を観てきた。「宇宙戦争」といえば、SF古典中の古典だからね。小学4年生の時、学校図書館にある江戸川乱歩とSF本は全部読んだのだけど、一番最初くらいに読んだのはこれだったかな…。または「宇宙怪獣ゾーン」(作者は覚えてないけど)のどちらかだろう。といっても私のことだから、多分タイトルに「怪獣」ってある方を先に選んだに違いない(笑)。

というわけで、映画の内容はとっくの昔に知っていた。
>火星人(原作ではそうだったと思う。タコ型の)のタコ型侵略ロボットが世界各地で暴れる。人間の武器は全く効かない。人類絶滅の危機。
>と思ったら、タコ星人の世界にはない、地球の微生物のせいでタコ星人は病気で全滅してしまう。人類危機回避。
というもの。

たしか6、7歳くらいの時に少年マガジンのSF映画特集でも、宇宙怪物フローラとか、食人植物トリフィドとかの話に混じって紹介されてたような覚えもあるので、はるか昔にも映画化されてたのかしらん。

さてこのシンプルなお話を、今の映像でどう楽しませてくれるかと出掛けてみたわけだけど、・・えらく恐ろしかったです、この映画。

タイトルに「戦争」ってあるんだから、戦争なのだなあ。突然表れた巨大な3本足のマシーン(劇中ではこう表現)による、徹底して圧倒的な無差別破壊と殺戮が始まり、主人公達も誰も、わけも分からず逃げ惑って。・・やっとひと息ついて川べりに用足しにいけば、上流から無数の死体が流れてくるわ、踏み切りが降りて電車が通過すれば、その電車は火だるまだわで。

何というか、全く危機感のないまま危険地帯に足を踏み入れてしまい、実際の戦場を目の当たりにして我にかえり、スミマセン私の考えが甘かったです、戦場カメラマンにはなれません、と素で謝りたくなったような気持ちです(笑)。

お袋が小学生の時、B29が飛んできて、大慌てで3歳の弟(私の叔父さん)をおぶって田んぼの中を防空壕まで走った話を聞かされたことがあるけど、それを思い出した。その時のお袋の恐怖の何万分の一かを感じたかも。

・・いや、厳密には「恐怖」とは違うものかも知れない。最も恐ろしいと思えたのは、逃げ惑う主人公や群集が「恐怖」の感情から逃げていたのではなく、「恐怖」を感じる間もなくただもう目の前の破壊と殺戮から本能的に動物のように逃げていた事。それが淡々と描写されていた事だった。観ていて何よりこれが恐ろしかった。
後半で宇宙人が姿を現わした時、あっこれSFだったんだとホッとしたもんね(笑)。

このご時世でよくぞまあ、この作風にしてくれたものだと思う。日本で作ってたら自主規制だらけで毒にも薬にもならん腑抜け作品に仕上がってたろうか。ちょっとばかしアメリカが羨ましくなったよ(笑)。

劇中の中間クライマックスで、主人公の息子と、主人公に、各々ある闘いのエピソードがあるのだけども。ここはネタバレを避けるけど、前者は、日本ではもう牙を抜かれてしまったぽい闘いで、後者は、監督さんよくぞここまで描いてくれました、って闘いだった。

ビデオで観るよりも、映画館の大きなスクリーンと、で何より大音響で鑑賞したのが、この映画は良かったね。

宇宙戦争/S・スピルバーグ 2005
posted by bonso at 00:00 | Comment(0) | 平成特撮、一般映画
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