2007年06月22日

銭ゲバ/ジョージ秋山

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昭和45('70)ジョージ秋山「銭ゲバ」より、蒲郡風太郎。

銭のために兄ちゃんを殺したズラ。

貧困のどん底にあった風太郎親子に唯一優しく接してくれたお兄さんの命を、金のために奪い、最初の殺人を犯した、少年蒲郡風太郎。

母をなくし天涯孤独となった風太郎は故郷を捨て、やがて東京の大企業の社長に取り入り、病気のために醜い姿だった社長の娘と愛のない結婚をし、社長を殺し、妻を殺し、愛する女を殺し、実の子を殺し、日本有数の資産家へとのし上がり、そして政治家の道へと進む・・。

銭があればかあちゃんは死ななかったズラ。

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鬼才ジョージ秋山のターニングポイントとなった作品。昭和40年代中頃のジョージ秋山は「アシュラ」「銭ゲバ」「ザ・ムーン」「ばらの坂道」「現約聖書」等、次々と問題作を発表し続けます。

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銭ゲバのコミックスが復刊されたのは、今から20年ちょっと前。当時印刷会社の営業ディレクター兼カメラマンもどきだった私は、現場に向かう途中の書店で最終巻を購入し、喫茶店で昼食を取りながら、子供時代に読んだ「銭ゲバ」を再読しました。

ラストの数十ページ、新都知事となった風太郎は、新聞社から「人間の幸福について」というテーマで寄稿を依頼される。

私は幸福ズラ。こんなに、こんなに…、銭があればなんでもできるズラ!

だが風太郎の向かう原稿用紙に浮かんでくる「人間の幸福」は、(平凡なサラリーマンとして生活する自分)(妻と子と仲良くドライブに出かける自分)だった。

・・この最終章を喫茶店で読んでいて、涙がもうボロボロ出てきて止められず、あの時はすごく困りました(笑)。男が一生をかけたドラマ、というものに極端に弱いのです。

銭ゲバ 頁2

銭ゲバ/ジョージ秋山
少年サンデー/昭和45('70)
posted by bonso at 22:52 | Comment(2) | ジョージ秋山
この記事へのコメント
「アシュラ」も「銭ゲバ」も、読んじゃいけないマンガの先鋒でしたよね。
だから、私はいまだにちゃんと読んでないんです。
しかし、この蒲郡風太郎はあいかわらず得体の知れない迫力ですね。
得体の知れない迫力、てのが一番コワイです。

bonsoさん、またマンガと特撮でバカ話ししましょう。
Posted by せっきー at 2007年06月24日 23:23
なななんと、まだ読まれていなかったのですか。ではサクッとお貸ししましょう!(笑)
銭ゲバ、途中でまるで作者に何か取り付いたかのように、絵の迫力がぐんぐん加速していきます。まさに得体の知れない迫力というのがぴったり。
怒りと哀しみの現れている、蒲郡風太郎の右目とと左目が好きですね。

マンガ特撮バカ話、ホント近い内に飲りましょう。憲兵氏もいつも楽しみにしてますよ。
Posted by bonso at 2007年06月25日 00:08
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